ケンタ関関同立の共通テスト利用って、何%取れば受かるんですか?



国公立志望だけど、関関同立の対策までする時間がなくて…



共通テストだけで私立に出願できると聞いたけど、うちの子も出すべきかしら?
関関同立の共通テスト利用は、ボーダー得点率だけでは出願の判断ができない入試方式です。
ネット上には75%や90%などの得点率が目につきますが、それだけで判断すると、本来活用できるチャンスを逃してしまう場合があります。
同じボーダーでも国公立併願の受験生と私立専願の受験生では、出願する価値がまったく違います。
私は元中高一貫校の理科教師として22年間、進路指導に携わってきました。
現在はオンライン大学受験指導塾スタディリンクを運営し、国公立併願と私立専願の両方の受験生に出願戦略を提案しています。
この記事では、
- 関関同立の共通テスト利用ボーダーの目安
- 科目数によってボーダーが変わる理由
- 国公立併願組と私立専願組それぞれの出願判断
を実際のデータをもとに分かりやすく解説します。
読み終えるころには、どの方式で出すべきかを自分の言葉で説明できるようになっているはずです。
国公立併願組は負担を増やさず受験機会を広げられ、私立専願組は一般入試を軸にしながら追加のチャンスとして活用するのが基本です。



共通テスト利用は、ボーダーの数字だけでなく、自分の受験スタイルに合うかどうかで判断しましょう。
著者プロフィール


中高一貫校の教員として22年間勤務。
学年主任を務めながら、東大・京大・医学部を含む国公立大受験の指導に携わる。
過去に担任したクラスの国公立大合格率はMAX70%!
2025年4月より「創太先生の大学合格ナビ」(旧:国公立大合格ナビ)を運営。
2026年3月よりオンライン大学受験指導塾スタディリンクを開校
私が情報発信を始めた理由と使命
教員として多くの生徒と向き合ってきましたが、どれだけ頑張っても伝えられる相手は限られていました。クラスの生徒・保護者・せいぜい学年内まで…。
もっと多くの人に、
- 大学受験の有益な情報を届けたい
- 志望校合格を諦めないでほしい
- 合格を勝ち取る喜び・成長を体験してほしい
このブログは、教員の枠を超えて皆さんの大学受験の悩みに応える新しい挑戦です。
中高一貫校22年の創太先生が、学習の相談や悩みに答えます!
中高一貫校22年の経験を元に答えます!


共テ利用ボーダーは3科目型で75〜90%


関関同立の共通テスト利用入試のボーダー得点率は、出願者が最も多い3科目型でおおむね75〜90%です。
ただし大学や学部による差が大きく、社会安全学部(関西大学)のように60%台後半の学部もあれば、グローバル系学部のように90%前後を要求される学部もあります。
まずは4大学の全体像を目安にしてください。
| 大学 | 3科目型の目安 | 多科目型の目安 |
|---|---|---|
| 関西大学 | 69〜86% | 65〜83%(4・6科目型) |
| 関西学院大学 | 71〜87% | 68〜80%(7・8科目型) |
| 同志社大学 | 79〜86% | 76〜90%(5科目方式) |
| 立命館大学 | 72〜90% | 70〜88%(5教科・7科目型) |
| 大学 | 3科目型の目安 | 多科目型の目安 |
|---|---|---|
| 関西大学 | 69〜86% | 65〜83%(4・6科目型) |
| 関西学院大学 | 71〜87% | 68〜80%(7・8科目型) |
| 同志社大学 | 79〜86% | 76〜90%(5科目方式) |
| 立命館大学 | 72〜90% | 70〜88%(5教科・7科目型) |
数値は河合塾提供の2026年7月時点のボーダー得点率をもとにした目安で、方式によって幅が異なります。
参照:関西大学(パスナビ)/関西学院大学(パスナビ)/同志社大学(パスナビ)/立命館大学(パスナビ)
ボーダー得点率は、合格可能性50%を見込める目安です。
安全圏と呼べるのはボーダーを上回っている場合ですので、この前提を踏まえて出願を考えましょう。
なお、一般入試の学部別の難易度や偏差値の比較は、次の記事で詳しく整理しています。


科目数が増えるほどボーダーは下がる


早見表を見て気づいた人もいるかもしれませんが、同じ大学・学部でも科目数が多い方式ほどボーダーは低くなります。
この仕組みを理解すると、自分がどの方式を選ぶべきか判断しやすくなります。
3科目型は出願が集中して高止まり
3科目型は、
- 英語
- 国語
- 地歴公民
などの、私立文系の受験科目と同じ組み合わせで出願できます。
私立専願の受験生も国公立志望の受験生も出願できるため、出願者が最も多く、競争が最も激しい方式です。
3科目型は競争相手が増えるため
ボーダーも高くなる
共通テストの問題自体はどの方式でも同じで、変わるのは一緒に合否を争う受験生の顔ぶれです。
ボーダーが高い学部は問題が難しいのではなく、高得点を取れる層が集まりやすい学部だと読み替えてください。
多科目型は出せる受験生が限られる
一方、5教科型や7科目型に出願できるのは、共通テストを全科目受験している受験生だけです。
実質的に国公立併願組しか出せない方式なので、出願者そのものが絞られ、ボーダーは3科目型より低くなります。



ボーダーが高いのは問題が難しいからではなく、出願者の層が違うからなんです。
そのため、多科目型は国公立型の学習を積み重ねてきた受験生に向いています。
5教科7科目を勉強し続けてきた努力が、私立の出願でそのまま有利に働きます。
同じ学部でも方式で差がつく
実際のデータで、同じ学部の方式ごとのボーダー差を見てみましょう。
| 大学・学部 | 3科目型 | 多科目型 | 差 |
|---|---|---|---|
| 立命館大 法学部 | 84% | 76%(7科目型) | 8% |
| 関西大 経済学部 | 84% | 77%(6科目型) | 7% |
| 関西学院大 法学部(法律) | 80% | 74%(8科目型) | 6% |
| 大学・学部 | 3科目型 | 多科目型 | 差 |
|---|---|---|---|
| 立命館大 法学部 | 84% | 76%(7科目型) | 8% |
| 関西大 経済学部 | 84% | 77%(6科目型) | 7% |
| 関西学院大 法学部(法律) | 80% | 74%(8科目型) | 6% |
同じ学部なのに、方式の選び方だけで6〜8%の差が生まれています。
共通テストの6〜8%は、900点満点なら50点以上に相当する大きな差です。
全科目を受験している人は、多科目型も選択肢に入れましょう。
受験者層が変わるため、3科目型より有利に戦えるケースがあります。
国公立併願組には個別対策ゼロの保険


ここからは、受験スタイルに合わせた出願の考え方を解説します。
先に結論を言うと、共通テスト利用の恩恵が最も大きいのは国公立併願組です。
個別試験なしで併願を確保できる
共通テスト利用の単独型は、共通テストの得点だけで合否が決まる方式です。
国公立志望者にとってのメリットを整理すると、次の3つです。
- 私大の個別試験対策が一切いらない
- 試験会場への移動も受験日の消費もない
- 多科目型の低いボーダーを活用できる
2月を私大対策に割かず、国公立二次試験の対策に集中できるのは大きな強みです。
自分の志望する国公立大と関関同立の難易度の対応関係は、次の記事が参考になります。


二次対策がそのまま共テ得点につながる
私は受験生に、高3の夏から秋は二次試験対策を優先し、共通テスト対策は11月末から1月で十分と伝えてきました。
二次試験レベルの深い読解力や思考力を鍛えると、結果として共通テストの得点力も底上げできるからです。
つまり国公立併願組は、学習計画を少しも変えずに、出願するだけで関関同立の合格可能性を追加できます。
出願するだけで併願校が1校増える
私はこれまで、第二志望以下の過去問演習は不要で、共通テスト後の1ヶ月で対応できると指導してきました。
この方式を活用すれば、第二志望以下の負担を抑えながら受験計画を立てられます。
二次試験対策と過去問演習の正しい進め方は、こちらの記事で解説しています。


判定に届かなくても出願価値はある



模試の判定が悪いのに、共テ利用に出しても無駄になりませんか?



現役生が最も伸びるのは試験1ヶ月前から当日ですよ。秋の判定だけで決めるのは早すぎます。
22年間受験生を見てきた実感として、現役生が最も伸びるのは試験1ヶ月前から当日にかけてです。
秋の模試で共テ得点率がボーダーに届いていなくても、本番までに追いつく受験生を何人も見てきました。
逆にA判定でも20%は落ちる可能性があり、E判定でも20%は合格する可能性があります。
判定はあくまで目安であり、すべては本番の得点で決まります。
出願していなければ、チャンスそのものがありません。
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プロと一緒に
とはいえ、自分の得点力でどの方式に出願するのが最適かを一人で判断するのは簡単ではありません。
私が運営するオンライン大学受験指導塾スタディリンクでは、模試の成績データを分析し、志望校と併願校の出願戦略まで含めた専用の学習プランを作成しています。
国公立と私立の併願設計に迷ったら、一度相談してみてください。
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私立専願はオマケと割り切って出す





私立専願でも、共テ利用のための対策を増やすべきですか?



いいえ、私立専願なら一般入試の対策が本線ですよ。共テ利用はあくまで受験機会を増やすための制度です。
私立専願組にとっての共通テスト利用は、国公立併願組とは意味がまったく違います。
結論から言うと、出せる範囲でオマケとして出すのが正解です。
共テ対策に軸足を移すのは危険
3科目型のボーダーは75〜90%で、そこには国公立上位層も同じ土俵で出願してきます。
私立専願組がこの土俵で勝つために共通テスト対策の時間を増やすと、肝心の一般入試対策が薄まります。
共テ利用は本線ではなく
あくまでオマケ
関関同立の合格者の大半は一般入試で決まっており、共通テスト利用の募集人員はごく一部です。
共通テスト対策をいつからどの程度やるべきかは、学年別に次の記事で整理しています。


一般入試との併願で機会を増やす
共通テスト利用は、一般入試と併願できます。
私立専願の方は、一般入試を軸にしながら、共通テスト利用で受験機会を増やすと考えるのがおすすめです。
出願イメージは次のようになります。
- 本線は一般入試(学部個別・全学日程)
- 共テ利用は普段の3科目で出せる方式のみ
- 共テのための追加対策はしない
普段の勉強で共通テストの過去問でも一定の得点が取れるなら、学習負担を大きく増やさずに受験機会を一つ増やせます。
関関同立合格までに必要な勉強量の全体像は、こちらの記事で確認できます。


7割台で狙える方式もある
ボーダー一覧を丁寧に見ると、7割前後から狙える学部・方式も実在します。
例えば関西大学の社会安全学部は3科目型で69%のボーダーです。
立命館大学でも、方式によって68%から争える枠があります。
ただし、穴場を前提に出願計画を組むのはおすすめしません。
ボーダーは年度によって変動しますし、学びたい内容と違う学部に受かっても、進学後のモチベーションが続かないからです。
あくまで学びたい学部を軸に、その中でボーダーの低い方式を拾う順番で考えてください。
出願スケジュールと方式の選び方


最後に、出願で失敗しないためのポイントを押さえましょう。
共通テスト利用は、日程の仕組みを知らないと出願自体ができなくなる入試です。
出願は共通テスト前に締め切られる



自己採点の結果を見てから、出願すればいいのよね?



前期型はできないんです。共通テスト本番の前後に出願が締め切られます。
2027年度の共通テスト本試験は2027年1月16日・17日に実施されます。
一方、関関同立の共通テスト利用の前期型は、1月上旬から中旬にかけて出願が締め切られます。
例えば関西大学の前期は1月中旬締切で、自己採点の結果をじっくり見てから出願する余裕はありません。
参照:関西大学 共通テスト利用入試/関西学院大学 一般選抜入学試験/同志社大学 共通テスト利用入学試験/立命館大学 入試情報
前期型の出願は自己採点を待てない
つまり前期型は、共通テスト本番の結果ではなく、模試などで見込める得点をもとに出願を判断する方式です。
一方で後期型は共通テスト後に出願できる大学が多く、関西大学の後期は2月中旬から3月上旬が出願期間です。
自己採点で十分な得点を取れた場合は、後期型を活用すると出願の幅を広げられます。
科目型と日程の組み合わせ方
ここまでの内容を、タイプ別の出願指針としてまとめます。
- 国公立併願組:多科目型を軸に前期で出願
- 私立専願組:3科目型+後期型を検討
- どちらも一般入試を本線として維持
なお共通テスト利用には、共通テストの得点だけで決まる単独型のほかに、大学独自の個別試験と組み合わせる併用型もあります。
併用型は個別試験も受ける必要があるため、個別対策をせずに受験機会を増やせるのは単独型だけです。
併用型まで含めて出願するかは、一般入試の受験日程との兼ね合いで判断してください。
受験料と出願数の目安
費用面も確認しておきましょう。
共通テスト自体の検定料は次の通りです。
- 3教科以上の受験:18,000円
- 2教科以下の受験:12,000円
共通テスト自体の出願は前年の9月中旬から10月上旬に締め切られるので注意しましょう。
ここを逃すと共通テスト利用の選択肢自体が消えるので、私立専願でも共通テストには出願しておくのが安全です。
大学側に払う検定料は大学・方式ごとに異なるので、募集要項で確認しつつ、出願数は費用対効果で決めてください。
まとめ
関関同立の共通テスト利用について、この記事の要点を振り返ります。
- ボーダーは3科目型でおおむね75〜90%
- 科目数が多い方式ほどボーダーは低くなる
- 国公立併願組は多科目型を活用すると受験機会を増やしやすい
- 私立専願組は一般入試を軸に、追加のチャンスとして利用する
- 前期型は自己採点前に締め切られる大学が多いため、早めの準備が必要
共通テスト利用は、すべての受験生に同じ価値がある制度ではありません。
自分の学習状況や受験戦略に合った形で活用できれば、今積み重ねている努力をそのまま合格の可能性につなげられる制度です。
出願前には必ず各大学の最新の学生募集要項を確認し、自分に合った方式を選んで受験に臨んでください。



制度を上手に活用して、納得できる受験につなげていきましょう!


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