国公立大学の合格を勝ち取りたい皆さんはこんな悩みを抱えていませんか?
- 中期日程って聞いたことあるけど、前期や後期と何が違うの?
- 中期を受けたほうがいいのか判断材料がない⋯
- 前期がダメなら後期まで待つしかないと思っているけど、他に方法はないのかな
国公立大学の入試には前期・後期だけでなく「中期日程」が存在します。
この仕組みを知らないまま受験を終えると、本来取れたチャンスを逃しかねません。
情報不足が受験機会の損失につながります。
私は中高一貫校の教員として、22年間にわたり現場で数多くの生徒の受験指導に携わってきました。
中期日程を戦略的に活用し、逆転合格を掴み取る生徒を間近で見てきた経験から、この記事を執筆しています。
本記事では、2026年度入試の中期日程の
- 基本スケジュール
- 実施大学一覧(文系・理系別偏差値ランキング)
- 併願ルールの注意点
- メリットとデメリットの比較
- 保護者ができる具体的なサポート方法
まで、中期日程に関する情報を網羅的に解説します。
この記事を読めば、中期日程を正しく理解し、受けるべきかの判断ができます。
前期・中期・後期を組み合わせた受験戦略を立て、後悔のない受験を実現しましょう。
【2026年度】中期日程の基本スケジュール

国公立大学の「中期日程」は、前期・後期ほど知られていません。
中期日程を知っているかどうかで、受験のチャンスが大きく変わってきます。
お母さん前期の次は後期の受験よね?
と思っている方も多いですが、3月上旬には「中期日程」の選択肢があります。
この章では、2026年度の中期の詳細と基本的なスケジュールを、前期・後期との関係も含めて整理します。
まずは全体像を把握し、戦略を立てられるよう1つずつ確認していきましょう。
国公立入試の3つの日程(前期 中期 後期)
国公立大学の一般選抜は、以下の3つに分かれています。
- 前期日程 2月25日〜(募集人員の82%)
- 中期日程 3月8日〜(募集人員の2.4%)
- 後期日程 3月12日〜(募集人員の15.6%)
これらの日程すべてに出願できるため、組み合わせると最大3回の受験機会を確保できます。
ただし、いずれかの日程で合格して入学手続きをすると、それ以降の日程での合格資格を失う仕組みになっています。



国公立は3回チャンスがある!
この前提を理解したうえで、自分に合った出願戦略を考えましょう。
中期日程はどんな受験生向け?
中期日程は、公立大学のみの試験日程です。
国立大学は前期と後期しかありません。
共通テストに挑んだ後、



前期と後期で合格できるか少し不安⋯
と感じる受験生にとって、中期日程は受験回数を1回増やせる現実的な選択肢です。
向いているのは、次のタイプの受験生です。
- 前期や後期で確実に合格できる自信がない人
- 公立大学志望で、中期日程を実施する大学がある人
- 前期日程で強気の志望校にチャレンジしたい人
- 受験チャンスを最大限に広げたい人
中期試験は前期試験のすぐ後になるため、スケジュール管理がとても重要です。
前期対策を進めながら、余力で中期受験の準備も進めておくと安心です。
保護者の方は各日程、お子さんが万全の状態で受験できるようにサポートしてあげましょう。
一方で、
中期を受けないのも1つの戦略
です。
前期と後期に集中したい受験生や、志望する学部が中期で実施されない場合は、無理に中期を受ける必要はありません。
中期日程の存在を知ったうえで、自分の状況に合わせて判断しましょう。
まずは情報を集めて、自分が中期日程に向いているかを考えてみてください。
中期日程の実施大学と偏差値ランキング


この章では、中期日程を実施している大学を文系・理系・その他の大学に分けて紹介します。
偏差値と照らし合わせて候補を絞り込みましょう。
中期日程は前期・後期と違い実施大学がかなり限られています
そのため、早い段階で選択肢を把握する必要があります。
自分の志望する学部や地域で中期日程を実施していれば、それは貴重なチャンスです。



〇〇大学なら現実的な選択肢だ!
こうした具体的な出願校の選定が、中期攻略の第一歩です。
国公立中期日程は「公立大学」のみ
重要な前提から押さえておきましょう。
国公立大学の中期日程を実施しているのは、すべて公立大学です。
公立大学は、
- 学費が安い
- 地元志向の学生が多い
などの特徴もあり、家族で方針を合わせやすいでしょう。
公立大学の中でも、中期日程を実施しているのは一部の大学に限られます。
また、すべての学部で中期日程を実施していない点にも注意しましょう。



公立だと教育の質が心配だ
と感じる方がいるかもしれません。
しかし、公立大学は地域に根ざした研究や少人数教育に力を入れている学校が多いです。
国立大学がメインの受験生も、選択肢を広げるつもりで情報収集してください。
理系の中期日程実施大学 偏差値ランキング
こちらの記事も参考にしてください。


文系の中期日程実施大学 偏差値ランキング
医療・福祉・芸術・その他の中期日程実施大学 偏差値ランキング
こちらの記事も参考にしてください。


中期日程のメリット【受けて助かる理由】


中期日程は、全員に必須ではありません。
実施している大学が少ないため、つい見過ごしてしまう中期日程ですが、実は大きなメリットがいくつもあります。



受けておいて助かった!
と感じる受験生が多いのも事実です。
ここでは、中期日程を受けて得られる具体的なメリットを整理します。
自分の受験戦略に合うかどうか、見極める材料にしてください。
受験チャンスを最大3回に増やせる
中期日程を活用すれば、最大3回の国公立大受験が可能です。
- 前期:第一志望・チャレンジ枠
- 中期:安全圏寄り・合格を確保したい枠
- 後期:第二志望・最後の一押し枠
この組み合わせなら、前期をチャレンジ校にしても中期で保険を確保できます。
前期一本勝負にならず
精神的な余裕
を持てます。
中期を安全枠にすることで、後期もチャレンジ枠とする戦略も可能です。
また、共通テストが悪かった場合でも、中期日程で戦略を柔軟に調整できます。
3回受けられる事実を知り、戦略の幅を大きく広げましょう。
少ない科目で受験できる大学もある
国立大学の前期日程では、共通テスト6教科8科目+個別試験2〜3科目が一般的です。
一方で、中期日程は比較的少ない科目で受験できる大学が多いです。
例えば、以下のパターンがあります。
- 共通テスト3教科+小論文
- 共通テスト3教科+個別試験1科目(英語・数学など)
これらの科目設定は、私立大学と並行して対策しやすいです。
私立は一般的に3教科型の入試が多いため、私立対策がそのまま中期でも活かせます。



国公立は科目数が多くて対策が大変
と感じている受験生にとって、中期日程は挑戦しやすいでしょう。
ただし、少ない科目で高得点を取る必要があるため、油断は禁物です。
自分が得意な科目で勝負できる大学を探してみましょう。
中期・後期で入学金を二重に払わずに済む
中期日程には、経済面でも大きなメリットがあります。
中期と後期の両方に合格しても、入学金を二重に支払う必要がありません。
中期と後期の合格発表の期間・入学手続締切日は同じため、
中期と後期の両方の結果を見て
どちらに入学するかを選べます
ただし、前期の合格後に入学手続きを済ませると、中期・後期の合格権は失われます。



前期で入学金を払ったけど、中期で合格した大学のほうが良かった⋯
こんな後悔を防ぐためにも、事前に入学先を家族と相談すると良いでしょう。
金銭面の不安を減らしたいご家庭ほど、中期の仕組みを理解しておきましょう。
出願しておいて助かった具体的なケース
中期日程は、第一志望の学校がなくとも、出願しておけばメリットがあります。
保険的に使って、国公立大の進学先を固めましょう。
前期試験で体調不良になったAさん
Aさんは前期で第一志望の国立大学を受験予定でしたが、試験当日にインフルエンザを発症してしまいました。
本来の実力を発揮できず、前期は不合格に終わりました。
しかし、中期日程の公立大学に出願していたため、わずか10日後に再チャレンジできました。



中期日程に出願していなかったら今頃どうなってたか⋯
結果として中期で合格を勝ち取り、希望の学部に進学できました。
前期を強気にチャレンジしたBさん
Cさんは、中期でA判定が出ていた公立大学に出願しました。
中期で合格を確保できるという安心感から、前期を思い切ってD判定の第一志望校にチャレンジできました。



中期で行き先は確保できるから前期は悔いなく挑戦しよう
という気持ちで臨んだ結果、前期で見事合格を果たしました。
中期の出願が精神的な支えとなり、プレッシャーを減らして前期に集中できた好例です。
中期で合格を確保できるなら、
後期もチャレンジ
できます。
ぜひ、受験の可能性を検討してみてください。
こちらの記事も参考にしてください。


中期日程のデメリット・注意点


中期日程には多くのメリットがある一方で、知っておくべきデメリットや注意点も存在します。
良い面だけを見て安易に出願すると、かえって負担が増えます。
メリットとデメリットの両方を比較したうえで、中期を受験するか判断しましょう。
ここでは、中期日程を検討する際に押さえたい4つの注意点を、具体的に解説します。
実施大学が少なく倍率が高く見える
中期日程は実施大学が限られます。
また、全学部で実施しておらず、特定の学部に限定されているケースがほとんどです。
これが出願倍率の高さにつながります。
しかし、実際には前期日程の合格者は中期日程で受験しない場合が多いです。
出願倍率と実質倍率は大きく異なるため、
見かけの倍率だけで
難易度を判断しない
姿勢が大切です。
倍率の数字だけに振り回されず、募集人数や配点も合わせて確認しましょう。
前期合格で中期の合格権を失う点
国公立入試で意外と見落とされがちな注意点があります。
それは、前期日程で合格して入学手続きをすると、中期・後期の合格資格を失う仕組みです。



前期に合格したけど、中期の結果も見てから決めたい!



前期A大学、中期B大学に両方合格したら進学先を選べる
これらはよくある誤解です。
前期の入学手続き締切後に中期日程の合格発表があるためです。
合格発表後に慌てないよう、どの大学に合格したらどこへ進むか決めておきましょう。
事前に優先順位を決め、家族間での共有も忘れないでください。
学部・地域の選択肢が限られる
中期日程は、どの学部・地域にも用意されているわけではありません。
- 医学部医学科は実施なし
- 難関国立大学は対象外
- 関東エリアよりも関西エリアに多い
- 公立大の薬学部が多い
志望学部が明確な受験生ほど、中期が使えないケースも出てきます。
中期に無理に合わせるより、前期・後期や私立との組み合わせで戦略を組みましょう。
対策時間の確保が難しい
中期日程の試験は、前期日程の試験からわずか10日ほどで行われます。
この期間は前期試験の疲れが出やすく、さらに
前期の結果が気になり
精神的にも落ち着かない
状態が続きます。
中期の独自問題がある場合、前期後に十分な対策時間を確保するのは困難でしょう。
中期で試験科目が異なる場合は、
- 前期対策と並行し、共通テスト前から早めに準備する
- 過去問を数年分解いて傾向を把握しておく
- 小論文や面接は「型」を先に身につける
などの工夫で負担を減らしましょう。
対策時間の確保が難しいのは受験生共通です。
計画的に準備すれば十分に対応できるため、体力と状況を考え、中期を検討しましょう。
まずは、志望校の過去問と前期試験の内容を比較し、対策のハードルが高すぎないかチェックしてみてください。
中期日程の併願ルール【間違えると危険】
中期日程を活用するうえで、絶対に間違えてはいけないのが併願ルールです。
国公立の入試には、前期・中期・後期それぞれに手続きのルールがあります。
正しく理解していないと、せっかくの合格がムダになるかもしれません。
一つ一つのルールを正確に把握して、後悔のない受験戦略を立てましょう。
前期に合格した場合の扱い
たとえ中期試験を受験しても、前期で入学手続きを済ませれば、中期の合格対象外です。
合格者名簿には掲載されず、入学もできません。



とりあえず前期で合格した大学の入学金を払っておかないと



前期で合格したけど、中期に受かったら乗り換えよう!
こうした考えには注意しましょう。
一方、前期に合格しても、入学手続きをしなければ中期・後期の受験資格は残ります。
迷いそうな場合は、前期合格後の行動を家族で一度話し合ってみてください。
中期と後期の合格・入学手続の関係
中期日程と後期日程の手続きの関係には、次の特徴があります。
- 合格発表の期間が同じ(3月20日〜24日)
- 入学手続締切日が同じ(3月27日)
よって中期と後期の両方に合格した場合、どちらに入学するかを選べます。
経済的な負担を心配せずに済むのは、保護者の方にとって大きなメリットです。
入学金を二重に支払う必要はなく、選んだ1校にのみ納付しましょう。
親が中期日程でやるべきサポートとは?


中期日程は、受験生本人のみならず、保護者の方にとってもあまり知られていない試験日程です。
制度の理解と適切な情報整理で、お子さんが正しく判断できる環境を整えてください。
スケジュール管理や出願・入学手続きを欠かさず、お子さんに安心感を与えましょう。
親が把握すべき最低限のポイント
保護者が理解しておきたいのは次の点です。
- 中期日程は公立大学のみ
- 出願期間は前期・中期・後期すべてで同じ
- 前期で入学手続きをすると中期・後期の合格権利を失う
- 中期と後期は、合格発表の期間・入学手続締切が同じ
判断に関わるルールだけ押さえておけば十分です。
保護者が制度を理解しているだけで、お子さんは安心して勉強に集中できます。
お子さんの志望学部の中で、中期日程を実施している公立大学がないかチェックしておきましょう。
子どもへの声かけで気をつけたいこと
受験の話をする際、声のかけ方一つでお子さんの心理状態は大きく変わります。
受験期の声かけで意識するのは次の3つです。
- 判断を急がせない
- 否定しない
- お子さんの気持ちに寄り添う
正しい受験の情報を提供しつつ、最終的な判断はお子さん自身に任せましょう。
そのうえで、どんな選択をしても応援する姿勢が大切です。
お子さんとの関わり方は、こちらの記事もご覧ください。


まとめ 国公立大 中期日程
国公立大学の中期日程の情報を、
- 基本スケジュールから実施大学
- メリット・デメリット
- 併願ルール
- 保護者のサポート
まで詳しく見てきました。
中期日程は、決してすべての受験生に必須の制度ではありません。
しかし、中期日程の存在を知っておくと受験戦略の幅が大きく変わります。
中期日程には、次の特徴があります。
- 前期・後期に加えて、受験チャンスを増やせる
- 実施大学は公立大学のみで、選択肢は限られる
- 併願ルールを理解すれば、金銭面の不安も抑えられる
- 出願だけでも、後悔を防ぐ保険になる
特徴を知ったうえで、受ける・受けないの判断ができる状態を作りましょう。
- 前期に全力で挑戦したい人
- 結果が出るまでの不安を減らしたい人
- 親子で納得感のある受験をしたい家庭
中期日程はこうした方にとって、心強い選択肢になります。
受験は情報戦でもあります。
自分の志望する学部・地域で中期日程を実施している大学があるかを調べてみてください。
その情報を基に、家族や先生と相談しながら、最適な受験戦略を立てていきましょう。
後悔のない受験計画が作れるよう応援しています。
中期日程Q&A
よく寄せられる中期日程の質問をまとめました。
疑問や不安を解消して、自信を持って受験戦略を立てましょう。


コメント