ユミ不登校のまま受験が近づいてきて、毎日不安で押しつぶされそうです



勉強しなさいって言われるたびに、余計やる気がなくなります



見守りましょうと言われても、何をどこまですればいいか分かりません…
不登校の子どもが大学受験を考え始めたとき、親としてどう動けばいいのか悩んでいませんか?
ネットで調べても、出てくるのは塾の広告ばかりです。
塾に入れれば解決するとも思えず、かといって見守るだけでは、具体的に何をすればいいのかが見えてきません。
私は22年間、私立中高一貫校で理科教師として数百人の生徒と保護者に関わってきました。
現在はオンライン大学受験指導塾スタディリンクを運営し、生徒と保護者の伴走を続けています。
この記事では、不登校の子どもの大学受験で親が本当に準備すべき、3つの柱を解説します。
- 自己肯定感を下げない声かけ
- 本人が選べるだけの進路の選択肢
- そして不合格になっても家庭が崩れない備え
読み終えたとき、漠然とした不安が具体的な行動リストに変わっているはずです。



親がこの記事を読んでくれたら、少し楽になれるかもしれない!



今日から何をすればいいか、やっと分かりそうです
親の役割は管理者ではなくサポーターです。
この視点を大切に、一緒に考えていきましょう。



親が変われば、子どもの受験は動き出しますよ。
著者プロフィール


中高一貫校の教員として22年間勤務。
学年主任を務めながら、東大・京大・医学部を含む国公立大受験の指導に携わる。
過去に担任したクラスの国公立大合格率はMAX70%!
2025年4月より「そうた先生の大学合格ナビ」を運営。
2026年3月よりオンライン大学受験指導塾スタディリンクを開校
私が情報発信を始めた理由と使命
教員として多くの生徒と向き合ってきましたが、どれだけ頑張っても伝えられる相手は限られていました。クラスの生徒・保護者・せいぜい学年内まで…。
もっと多くの人に、
- 大学受験の有益な情報を届けたい
- 志望校合格を諦めないでほしい
- 合格を勝ち取る喜び・成長を体験してほしい
このブログは、教員の枠を超えて皆さんの大学受験の悩みに応える新しい挑戦です。
不登校の子の受験で親は何をすればいい?
結論から言います。
不登校からの大学受験で親が準備すべきものは、勉強を管理する力ではありません。
必要なのは、
- 子どもの自己肯定感を下げない声かけ
- 本人が選べるだけの進路の選択肢
- 不合格や方向転換になっても受け止められる備え
の3つです。
親の役割は管理者ではなくサポーター
不登校の子どもを持つ親は



自分たちがなんとかしなければ
と思いがちです。
しかし、子どもの勉強を指導したりスケジュールを管理したりするのは、親の役割ではありません。
親は管理者ではなく
サポーターでいい
指導するスタンスではなく、応援するスタンスを貫くのが大切です。
子どもが困ったときに相談できる環境を整え、選択肢を用意しておきます。
それだけで十分に親の役割を果たしています。
口出しする家庭は受験がうまくいかない



つい口を出してしまうのですが、やっぱりダメですか?



22年の経験上、親が頻繁に口出しする家庭で受験がうまくいったケースは少なかったです。
これは不登校に限った話ではありません。
ただ、不登校の子どもの場合はさらに影響が大きくなります。
学校に行けていない自分を責めている子どもにとって、親からの口出しは



やっぱり自分はダメなんだ
と、ネガティブな気持ちを強めてしまいます。
また、塾に入れれば解決するわけでもありません。
本人が大学に行きたい気持ちがなければ、どれだけ環境を整えても効果は薄いのが現実です。
親がまずやるべき3つのこと
具体的に、今日から親ができる行動を整理しましょう。
- 自己肯定感を下げない声かけを覚える
- 本人が選べるだけの進路情報を整理する
- 不合格や方向転換でも家庭が崩れない準備をする
この3つは、子どもの勉強内容に一切踏み込まなくても実行できます。
勉強は本人や塾や教師に任せて、親はこの3つに集中してください。
親の関わり方について動画でも詳しく解説しています。
受験全般での親の行動指針を知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。


見守ると放置はどう違う?
見守りましょうと言われても、具体的に何をすれば見守りになるのか分かりにくいですよね。
見守りと放置は似ているようで、まったく違います。
さらに管理との違いも整理しておきましょう。
見守る=情報を持って待つ
見守るとは、情報を集め、聞かれたらいつでも答えられる状態で待つ姿勢です。
具体的に、次のような行動を指します。
- 高卒認定や通信制高校の情報を調べておく
- 塾やオンライン教材の資料を取り寄せておく
- 子どもの表情や生活リズムの変化を観察する
大切なのは、調べた情報を無理に見せない姿勢です。
お子さんが



進路を考えてみたい
と言ったときにすぐ出せるように、手元に準備しておくだけで十分です。
不登校には
- 休息期
- 回復期
- 準備期
- 実践期
と段階があり、それぞれで見守りの中身も変わってきます。
回復段階ごとの具体的なロードマップは以下の記事で詳しく解説しています。


放置=関心を閉ざす
放置とは、調べもしない、子どもの変化にも気づかない状態です。
情報を集めずに待つのは
見守りではなく放置
お子さんが



大学に行きたいかも…
とつぶやいたとき、何も情報がなければ会話はそこで終わってしまいます。
放置は楽に見えますが、結果的に子どもが動き出すタイミングを逃すリスクがあります。
管理との違いも整理する
もう一つ気をつけたいのが、見守りのつもりが管理になっているケースです。
| 行動 | 分類 |
|---|---|
| 情報を調べて手元に持っておく | 見守り |
| 何も調べず子どもの変化にも気づかない | 放置 |
| 毎日進捗を聞く・模試の成績に一喜一憂する | 管理 |
| 行動 | 分類 |
|---|---|
| 情報を調べて手元に持っておく | 見守り |
| 何も調べず子どもの変化にも気づかない | 放置 |
| 毎日進捗を聞く・模試の成績に一喜一憂する | 管理 |
管理は見守りではなく監視です。
子どもの自己肯定感を下げる原因になります。
保護者が考えたレールの上を子どもが歩くのは、本当にその子のためになるのでしょうか。
誰かに決めてもらった答えより、自分でたどり着いた答えの方が力になります。
親が道を決める必要はなく、子どもが自分で道を選ぶのを横で見ていれば大丈夫です。
勉強しなさいの代わりに何を言えばいい?
声かけは、親が今日からすぐに変えられる行動の一つです。
ただし、不登校の子どもへの声かけには、受験生一般とは異なる注意点があります。
ここでは
- 原則
- OK例
- NG例
の順に整理します。
自己肯定感を下げない声かけの原則
自己肯定感は上げようとするより、下げない方がはるかに大切です。
意識してほしいポイントは3つだけです。
- 他の子と比較しない
- 本人の言葉や行動を否定しない
- 結果ではなく努力や過程を評価する
この3つを守るだけで、子どもにとって家庭が安全な場所であり続けます。
すぐ使える声かけフレーズ例
では、具体的にどんな言葉をかければいいのでしょうか。
不登校の状況に合わせて使えるフレーズを紹介します。
| 場面 | フレーズ例 |
|---|---|
| 机に向かえた日 | 今日は机に向かえたんだね |
| 子どもが困っているとき | 何か手伝えることある? |
| 興味を示したとき | ○○に興味があるんだね、調べてみようか? |
| 疲れが見えるとき | 疲れたら休んでいいよ |
| 場面 | フレーズ例 |
|---|---|
| 机に向かえた日 | 今日は机に向かえたんだね |
| 子どもが困っているとき | 何か手伝えることある? |
| 興味を示したとき | ○○に興味があるんだね、調べてみようか? |
| 疲れが見えるとき | 疲れたら休んでいいよ |
どれも特別な言葉ではありません。
結果ではなく、努力や過程に目を向けているのがポイントです。
もう一つ、私が22年の指導経験で強く実感している点があります。
それは、親が学ぶ姿を見せる効果です。
リビングで読書するだけで
子どもに伝わるものがある
リビングで本を読んだり資格の勉強をしたりするだけで、子どもは勉強を日常の一部として感じるようになります。
口で勉強しなさいと言うより、はるかに強いメッセージになります。
また、親がいくら声をかけても動かない子が、一人の先輩や先生との出会いで変わるケースも珍しくありません。
声かけの効果がすぐに見えなくても、焦らないでください。
保護者の役割について、こちらの動画もあわせてご覧ください。
不登校の子に特有のNGワード
受験生全般に避けるべき言葉に加えて、不登校の子どもには特に気をつけたいNGワードがあります。
- 明日は学校行ける?(登校刺激)
- いつになったら勉強するの?(回復ペースの否定)
- ○○くんはもう塾に行ってるよ(比較)
- このままだとどこにも受からないよ(脅し)
比較や否定、脅しは子どもの自己肯定感を削ります。
不登校の子どもは学校に行けていない自分をすでに責めている場合が多いため、ダメージはさらに大きくなります。



NGワードを使わないだけでも、家庭の空気は変わりますよ。
受験生全般の親が避けるべきNG言動9つは、以下の記事で詳しく解説しています。


声かけを変えたいけど
一人では不安なあなたへ
私が運営するオンライン大学受験指導塾スタディリンクでは、一人ひとりの状況に合わせた個別の学習プランを作成しています。
月1回の三者面談で保護者にも進捗を共有するので、何を聞いて何を聞かないかの判断に迷わなくなります。
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大学以外の進路はどう伝える?
不登校からの進路は、大学だけではありません。
親の役割は、選択肢を並べて見せるところまでです。
どれを選ぶかは、子ども自身に委ねましょう。
選択肢を並べるまでが親の役割
進路の情報を集めて整理するのは、見守りの一部です。
ただし、整理した情報を子どもに押しつけてしまうと、見守りが管理に変わってしまいます。
情報を渡すだけ
選ぶのは本人
こんな道もあると提示したあとは、本人のタイミングを待つ姿勢が大切です。
不登校から選べる主な進路一覧



大学以外にも道ってあるんですか?



たくさんありますよ!知っておくだけで気持ちが楽になるはずです。
不登校の高校生が選べる主な進路を一覧にまとめます。
| 進路 | 概要 |
|---|---|
| 通信制高校→大学 | 自宅学習中心で高卒資格を取得し大学を目指す |
| 高卒認定→大学 | 試験に合格すれば大学受験資格を得られる |
| 専門学校 | 興味のある分野の技術を学べる |
| 就職 | 働きながら将来の進学を考える選択肢もある |
| 浪人して再挑戦 | 1年間準備して大学受験に臨む |
| 進路 | 概要 |
|---|---|
| 通信制高校→大学 | 自宅学習中心で高卒資格を取得し大学を目指す |
| 高卒認定→大学 | 試験に合格すれば大学受験資格を得られる |
| 専門学校 | 興味のある分野の技術を学べる |
| 就職 | 働きながら将来の進学を考える選択肢もある |
| 浪人して再挑戦 | 1年間準備して大学受験に臨む |
それぞれのルートの詳しい制度や勉強法は以下の記事で網羅的に解説しています。


子ども自身に選ばせる理由
親が敷いたレールの上を子どもがそのまま歩くのは、本当にその子のためになるでしょうか。
失敗するかもしれませんし、遠回りになるかもしれません。
それでも、自分で悩み、考え、選んだ道を歩く過程が人を成長させます。
- 大学進学だけが正解ではない
- 親の価値観の押しつけになっていないか振り返る
- 子どもが選んだ道を応援できる自分でいる
親が事前に



息子がどんな道に進んでも応援しよう!
と腹をくくっておくと、子どもは安心して自分の進路を考えられるようになります。
受からなかったらどうする?
不合格は、受験をする以上は誰にでも起こりえます。
不登校の子どもが勇気を出して受験に挑戦するなら、親はその結果がどうであっても受け止められる準備をしましょう。
親が先に腹をくくっておく



不合格だったとき、私が動揺しない自信がないんです…



だからこそ、今のうちに心の準備をしておくのが大切です。
子どもが不合格を報告したとき、親が動揺すると子どもの自己肯定感は一気に崩れます。
結果ではなく、挑戦した過程を評価する言葉を事前に準備しておいてください。



よく頑張ったね、挑戦できたのがすごい!
この一言が子どもの次の一歩を支えます。
経済面・情報面・精神面の備え
備えは3つの面で考えておきましょう。
- 経済面:浪人する場合の費用、通信制大学や専門学校の学費を調べておく
- 情報面:後期日程・浪人・専門学校・就職など不合格後の選択肢をリストアップしておく
- 精神面:不合格でも家族の関係が壊れない心構えを持つ
経済面の備えは特に重要です。
浪人の費用感や学費の比較は、あらかじめ調べておくと判断を迷わずに済みます。
浪人の生活やメンタル対策については以下の記事が参考になります。


方向転換を前向きに受け止めるために
不合格は終わりではなく、別の道の始まりです。
浪人して再挑戦する道も、専門学校や就職に進む道も、どれも立派な選択です。
回り道しても
人生は取り返せる
親がその姿勢を見せると、子どもは失敗しても大丈夫と感じられます。
どんな結果になっても、家庭が安全な場所であり続けるようにしてください。
それが親にできる最大の備えです。
親が疲れ切ったときは?
ここまで子どものための行動を解説してきましたが、最後にもう一つ、どうしても伝えたい話があります。
それは、親自身のケアです。
親のメンタルが受験を左右する場合もある
親が笑顔でいられるのは、どんな声かけよりも子どもにとってのエネルギー源です。
逆に言えば、親が心身ともに追い詰められてしまうと、子どもの受験は一緒に止まってしまうケースもあります。
- 親が無理をしないのは子どものためでもある
- 完璧な親でいようとしなくていい
- 頼れる場所は積極的に使う
自分を後回しにし続けている保護者の方こそ、立ち止まってほしいと思います。
まずは親自身のメンタルを保てるように、生活にゆとりをもたせる工夫をしてください。



普段の生活で出てくる事柄に対して「まあ、いっか!」くらいの気持ちでとらえられると良いです。
心療内科は風邪で内科に行くのと同じ



心療内科って、大げさじゃないですか?



風邪をひいたら内科に行きますよね。心がつらいときに心療内科に行くのは同じです。
心療内科を受診するのは、恥ずかしいものでも特別なものでもありません。
あなたの命より大事な
受験は存在しない
子どもの受験で精一杯になりがちですが、親自身の心と体を守るのを優先してください。
配偶者や周囲との温度差への対処
不登校の子どもを持つ家庭では、夫婦間や周囲との温度差もストレスの要因です。
配偶者と教育方針が違っても、それ自体は問題ありません。
意見が違っていいのです。
ただ、守ってほしいルールがあります。
- 子どもの前で夫婦がケンカしない
- 方針が違う場合は子どもがいない場所で話し合う
また、周囲からの



ちゃんと育てたの?
などの圧力からは、物理的にも心理的にも距離を取りましょう。
不登校は親の育て方の問題ではありません。
一人で抱え込まず、以下のような相談先を活用してください。
- スクールカウンセラー
- 教育支援センター(適応指導教室)
- 不登校の親の会
- 心療内科・カウンセリング
受験期の親のストレス対策を詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。


親のケアも
プロに頼っていい
私が運営するオンライン大学受験指導塾スタディリンクでは、月1回の三者面談で保護者の不安にも向き合っています。
お子さまの学力や志望校を分析した学習プランを設計するだけでなく、保護者にも進捗を丁寧に共有します。
今のお子さんはどの段階にいるのかが見えるだけで、気持ちはずいぶん楽になるはずです。
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まとめ
不登校からの大学受験で親が準備すべきものは、勉強を管理する力ではありません。
- 自己肯定感を下げない声かけ
- 本人が選べるだけの進路の選択肢
- 不合格や方向転換でも受け止められる備え
この3つを軸に、サポーターとしてお子さんの横に立ってください。
22年の教師経験を振り返ると、親が頻繁に口出しする家庭で受験がうまくいったケースは稀でした。
一方で、親が信じて見守り続けた家庭では、子どもは自分のタイミングで動き始めていきました。
完璧な親でなくても大丈夫です。
親自身が健康で笑顔でいるのが、どんな声かけよりも子どもに伝わる最大のメッセージです。



あなたがこの記事を読んでいる時点で、十分にお子さんのことを考えていますよ。
よくある質問(Q&A)
不登校の子どもの大学受験について、保護者からよく寄せられる質問にお答えします。



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